2016-6-14 「夏平目」時期ハズレなようで実は旨い!
2016-6-14 「夏平目」時期ハズレなようで実は旨い!
今日も白身魚が絶好調!
明石の鯛は入荷ありませんでしたが、
同じく美味しそうな「淡路 岩屋の天然鯛」
他にも「愛媛 イサキ」と、旬の白身魚が豊富に揃います。
そんな中今日一番におすすめする白身魚が
「青森 天然平目」
「寒ひらめ」という言葉があるように、
平目が一番美味しいのは「寒い」時。。。
旬の美味しい白身がある中どうして平目を!?
僕もこの平目に出会うまではそう思っていました。
初めて買ったときは、他にいい白身魚が無く、
半ば仕方なく。。。という感じでした。
それでも魚体の肥え方良く、なんと言っても
「触った感触」「手に伝わる身の質感」が
非常に良かったのを覚えています。
「これやったら時期外れてるけどまずくはないやろ。。」
その程度の認識しかなかったと記憶しています、
ところが持って帰っておろして見てまずびっくり!
艶やかで躍動感にあふれる身は、濃厚な「飴色」
口に入れると見た目のまま、ねっとりと絡みつくような
緻密でいて繊細な食感に、溢れ出る旨味と甘味。。。
「もの凄く旨い!」
真冬でもこれだけの平目に出会うことはなかなか無いほど!
しかも大きさが小さいという事と、時期が時期なだけに
人気はやや薄く、値段的にもお手ごろ。
平目の美味しさには「産卵時期」が大きく関わってきます。
単純に言うと、産卵前、栄養を蓄える時期が一番美味しく、
抱卵すると子に栄養を取られるので徐々に身が痩せていく。
そして産卵を終えるとかなりの体力を消耗し、身は弱くなる
大体こんな感じの流れだと思ってください。
南北に長い日本列島。
一言に「平目の産卵」といっても、全国で一斉に
産卵が行われるわけではありません。
図鑑などに載っているように「冬」とは決められないのです。
早い物なら12月、遅い物で3月頃までとかなりの幅。
つい最近まで、抱卵した島根の天然平目が
市場に並んでいるくらいです。
早くに産卵を終えた物なら、
この時期とっくに魚体を回復していても、なんら不思議ではありません。
また産卵を未経験の若魚も万全の状態なのかもしれません。
ということで、考えればこの平目のおいしさにも説明がつきます。
ただし残念な事に。。。。
毎年この平目、必ず何回かは市場に並ぶのですが、
数が非常に少ない上に、並ぶ期間も極わずか。
いつなくなってもおかしくはない物。
ぜひこの機会に「青森 夏平目」御賞味ください!