2015-1-26 いろんな意味で試し買い

闇雲に魚を買うのはとても危険です。
毎日しっかり魚を見てその変化に注意し、
「実際食べてみてどうだったか」というデータを積み重ね
日々の判断材料にしていかなければいけません。
例えば。。。
去年の暮れ、「これを買っておけば間違いない！」と
毎日のように買っていたのが「もす」
最後に素晴らしい物を買ったわずか2週間後、
今年に入り、やや子を持ったものが見られるように。。
それと同時に身の力が弱まり、味もやや落ちてきました。
今日も入荷はありましたが。。。。やや身に張りがない。。。

買った魚の味や状態を確認するという作業を怠っていれば
今日の「もす」も買ってしまっていたかもしれません。
そういう意味では今日は興味深い魚が多いです。

去年の主役！「徳島　ぐれ」

もす同様「これを買っておけば間違いない！」と
冬場おどりやのメニューを賑わせてくれたものです。
身に甘味があり、脂のりも申し分なし。
安くて旨い最高のおすすめ魚。
産卵時期は「もす」よりもやや先、2～3月頃でしょうか。
まだ子を持っている様子は見られず、身の肥え方も非常に良い。
しかしタイミング的に言えば「そろそろ衰えて来てもおかしくない頃」
このくらいでしっかり判断しておけば、悪い物を買わずにすみますね！

 
本当にひさしぶりでしょ？！「愛媛　鱧」

夏になると毎日買い付ける大量の鱧。
自然と目が利くようになり、判断を誤ることはほぼ無い魚。
秋にも「名残はも」として、おいしそうな物だけを狙い撃！
冬は。。。。そういえばあまり買った経験が無いですね。。
見た目だけで判断するなら
「なかなか旨そう！」と思えるほどのもの。
ふっくら肥えた魚体で、皮目も優しく柔らかい感じ。
一般的にも、鱧=夏or秋というイメージ。
このイメージを覆す！とまではいかないものの
試してみる価値のあるものです。

こ。。これは！「徳島　天然鯛」

「今日はメッチャ肥えた天然鯛おいときましたよ～！」
確かにそこにいたのは異常なくらいに肥えた「天然鯛」
この手の鯛に対し一つの懸念が。。。それは
「養殖の逃げ」ではないか？？と。。。
実は今まで買った事がなかったのですが、せっかくなので購入。
魚の身質や味はその約2週間前の生活環境や食べた餌が大きく影響します。
それならもし「逃げ」だったとしても味はいいのでは？
ためしに食べて、明らかに養殖の味がしたら提供は控えましょう～