9月26日(月)自信を持っておすすめするのは『チヌ』!?
今日買ったのは「淡路由良」の『チヌ』黒鯛です。
『チヌ』って、あまりいい印象を持たない方が多いでしょう。
特に料理人や釣り人の方。。。
チヌが良く釣れて、市場にもたくさん出回るのは春。
この頃は『のっこみ』といって、産卵のために岸に寄ってくるので
毎日大量に漁獲される時期なのです。
チヌは元々雑食で、とにかく何でもよく食べるこの時期は
腹に臭いを持つ物が出やすい。
おまけに雌は腹に子がたっぷり。その子に栄養を取られ、
身にはあまり力がありません。
活けの物を適切に活け〆しても、すぐにぶよぶよになって
使い物にならない事もあるんです。
一番よく出回る時期に印象のよくないものが出やすい。
このことが『チヌ』のイメージを大きくダウンさせている原因
だと考えられます。
しかし!本来『チヌ』は美味しい魚なんです。物によっては
その味は『真鯛』を凌ぐほど。今日買った『淡路のチヌ』は
まさにその美味しい『チヌ』なんです!
のっこみの時期以外で気をつけないといけないのが、
浅瀬に住み着いた回遊しない『チヌ』
それこそ住んでいる環境によっては非常に臭い物がいます。
これは体色が黒々するのでそれで見分けます。
画像の通り今日は体色も薄く、第一関門は突破。
そして見るからに、これ以上ないくらいの肥え方。
普通画像ではなかなかその肥え方が伝わりませんが、
今日はハッキリと分かるくらい肥えてます!たっぷりと
餌を食べていたのでしょうね!それでも身に臭みが無いのは
育った環境がよかったのでしょう。なんといっても『由良』ですから。
非常によく活かって、身質も最高。そして脂のりも抜群!
どの魚にもいえることですが、魚は時期や産地だけでは
見えてこないさまざまな要素があります。
この魚は旨い、その魚はまずい、と決め付けず
柔軟な姿勢で見ることが必要です。
そしたらいつの日か「この魚こんなに旨かったんや!」と
思える出会いがきっとやってきます。
今日の『チヌ』がそんな1尾になる事を願っています!